始末に困る人

ちょっと仕切り直してみました

月経前症候群と性ホルモン

男女の性差について調べていたら面白い記事が。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 

男児は胎児期に生殖腺が精巣へ分化し、そこから分泌される男性ホルモンが男性化に重要であるのは先日書きましたが

 

gungungunmachan.hatenablog.com

 

女性にも影響があるんですね。

 

県立医大・生理学第1講座の金桶吉起(かねおけ・よしき)教授らの研究グループは、手の人差し指と薬指の長さを比べたときに、薬指が人差し指より短い人は胎児の時に受けた女性ホルモンが多く、男性ホルモンが少ないことに着目し、2014年から3年間にわたって、和歌山市内の女子大学生403人の指の長さと月経前後の症状との関連について調べました。
 
その結果、右手の薬指が人差し指より短い人ほど、痛みやめまい、情緒不安定などの症状が軽くなる傾向にあることがわかりました。

 

人差し指と薬指の長さ比が胎児期に暴露される性ホルモン量と関連があるのは有名な話ですが、月経という婦人科系症状との関連を示したのは世界初とのことです。

今回の研究は症状を追跡したもので分子メカニズムがどうなっているかは未知ですが、やはり胎児期のホルモンバランスが男女の性差において一生涯影響を与える要素であることは確かなようです。
 
 
 
この話を聞いて改めて思ったのですが、男性ホルモン・アンドロゲンと女性ホルモン・エストロゲンは両方ともステロイドホルモンであり代謝系が極めて似ています。
似ているというか、アンドロゲンの代謝産物がエストロゲンです。私も昔の教科書を再読して「!」と思ったのですが、アロマターゼによるたった一度の酵素反応によって男→女へと性ホルモンが変換されているのです。
 
男女の性差を作るのに極めて重要な2つのホルモン産生を、そんな近しい経路のままにしておいていいのだろうか。よく考えればおかしな話です。
あるいはその絶妙なバランスを保つために敢えてそういう戦略なのかもしれないけど。。
でもアロマターゼ活性と男性不妊にも関連があるという報告があるんですよね。生殖不能は種の存続において重大な危機なのですが、それを司る男性ホルモンの産生過程がちょっと脆弱すぎないか。
 
 
興味のあることはどんどん目に飛び込んで来る不思議。
また面白い話があったら書きます。