始末に困る人

背伸びしないで、かっこつけないで、素直に生きてみる

基本に戻る。どんな自分も直視するところから始める。

 
今日は大学の話です。
最近、確信していることがあります。
わたしがわたしとして、自分らしく生きていくときに、
 
自分の中心はやっぱり研究なんだ、ということ。
 
恋愛も、結婚も、家族も、友人も、女としての幸せも。
政治活動も、大好きな日本のため、祖国のために動くことも。
それらもとてもとても、とても大事です。
 
でもやっぱり、わたしは研究なんだ。
 
研究が好きで。
でも、周りの人が当たり前にできることが、わたしにはできなかった。
 
斬新なアイデアで皆をあっと言わせるとか。
テキパキと効率よく実験を進め、着実にデータを積み重ねるとか。
辛くても研究に立ち向かえる精神力とタフさとか。
 
できないんです。
これらは、研究を志す人には必須(といわれている)能力です。
 
研究者は論文を書かないとお金がもらえません。
完成度の高い論文を完璧に書き上げることが最重要で、
そのためには上記の能力が必要なんです。
 
でも、どう考えても私にはこれらがない。
 
優柔不断でノロマだし、作業は遅いし、知識量もない。
かといってコツコツタイプでもなく、計画的な作業というのが全くできない。
飽き性だし、集中力がすぐ途切れるし、
斬新なアイデアもなく、人の発表を聞いてへえー!と驚くくらいしかできない。
 
ただ、生物の神秘とか、そういうものがただ好きで。
ほんとうに私には、純粋な好奇心、それくらいしかなかった。
 
こんなわたしが研究を志すなんて、無理だろうな。と思ってました。
でも好きで、諦めきれなくて、頑張ればなんとかなるかも、と思って。
 
頑張って頑張って頑張って、頑張り続けて、
でもできなくて、自分をひたすら責め続けました。
なんでこんなこともできないんだろう、と毎日自分を責めてました。
辛かったです。本当に。
 
真穂さんのサポートを借りて、
試行錯誤しながら、少しずつ自分を大切にしてきて、
 
研究も、こんなに辛いならやめたほうがいいのかな、と思いました。
すっぱりやめます!と宣言してみたり。
趣味の活動に逃げてみたり。
 
でも、捨てきれなくて、
それもただ単に周りが期待するからなのかとか、
見栄を張りたいだけなんじゃないかとか、
 
ずいぶん悩みましたが、やっぱりわたしは研究が好きみたいなんです。
だから、向き合い方を変えるしかないと思いました。
自分で、自分が大切なもの(=研究)とどう付き合っていくのか、自分で決める。
自分が変わるしかないんです。
 
今日、また先生と話をしました。
以前のように頑張り続けて無理をしていた状態を100とすると、
今のわたしは20とかそんなものなので、
(というかおそらくこれがわたしの素の力量で、それでもだいぶ頑張っているほう)
 
心配されたのと、やはり在学期間にも限りがあるから、
少し急がないといけないよ、という話でした。
 
話している時、ザワザワが止まりませんでした。
 
ああやっぱりわたしなんかには無理なんだ、悲しい、苦しい。
なんでわたしは、皆がふつうにできていることがこんなにできないんだろう?
どうしてこんなに時間がかかるんだろう?
 
自分でわかったのですが、
そうやって自分をものすごい勢いで責める自分を気持ち悪いくらい感じて、
それがわーっと溢れてきて、どんどん悪い方向へ考えさせるんです。
 
ノートに書きなぐりましたが、ひたすら自分を責める言葉のオンパレードでした。
きつかったけど書き続けて、書き続けたらだんだん冷静になってきました。
 
「自分を責めるわたし」を冷静に見ている視点になるのがわかりました。
 
ああ、こんな風にしてわたしはわたしを苦しめてきたんだなあと。
すべて自分だったんだな、自分を苦しめていたのは自分だったんだなと。
 
他人や環境を責める気持ち、誰々のせいで!という気持ちは全くありませんでした。
そういう、外側のことって何も関係がないんだな、とふと理解しました。
 
だって、先生はわたしを心配してくれているだけで、
周りの人も、わたしを心配してくれたり、わたしができないことを代わりにやってくれたり、
ただそうであって、それを受け取れないとしたらわたしの問題なんです。
わたしが勝手に、いらないよ!って拒否しているだけなんです。
すべてわたしの問題でした。
 
それで、どうするか。
わたしはやっぱり研究が好きなので、続けたいけれど、
テキパキとカッコよくデキる研究者、というのにはなれません。
 
だから、そこは目指さないで、無力なわたしのままで。
 
「そうなれない自分」を、
一生懸命どうにかしよう、問題をなくそう、克服しよう、としていました。
 
ふつうは、これくらいのスピードでできるはず。
ふつうは、これくらいまで達成できるはず。
ふつうは・・・
 
こうやってどんどん自分を苦しめ続けていた自分に、また気づいたので。
 
自分を大切にする、の基本中の基本だと思いますが、
本当に自分のこととなるとわからないものですね。
 
わたしも、日々実践しながら、つまづきながらです。
でも前より少し楽になってきた気がするなあ。
 
誰かにこう言われたとか、こういう出来事があったとか、
生きていれば日々いろいろありますけれど、
一つ一つに対して、あくまでも自分の軸で向き合えるようになった感じ。
 
向き合って、受け止めて。
そうすると、きつくても「じゃあこうするか」って瞬間があるんですね。
 
今回のケースでいうと、
わたしはテキパキ型にはなれないので、
作業も超遅いけれど、そこは克服しようと頑張ったりせず、
今のわたしなりに少しずつでも進めていく。
極端な話、1日1行とかでもいいから。
 
あんなに進んでいるあの人に比べて・・・・!とか、自分をいじめない。
ありのまま、素の自分の力量を直視する。
その自分なりに、できることを淡々とやっていく。
 
すっぱりやめた方が体力面、精神面で楽なんだろうとは思うんですけど、
わたしはやっぱり諦めきれないと思うので、このスタンスでやっていくと決めました。
 
それに最近こんな感じでやっていて、ほんの少しでも進むとやっぱり嬉しいんですよね。
誰かに勝った!とかではなく、わたしが嬉しいんです。
 
それがわかったので、「わたしにできるペース」というのを探りながら、やっていきたい。
 
そしてこんなわたしでもまだサポートしてくれる先生たち、先輩たちが、本当にありがたいです。
いくら学生といえど、愛想つかされて放置されたっていいくらいなダメっぷりなのに・・・
 
そんな、惨めさ、いたたまれなさ、罪悪感も、すべて逃げずに抱えながら、
でもわたしはやると決めたので、やってみます。